メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
今回は前編、後編に分けて【毒親】について書きたいと思います。毒婦という言葉は昔からありますね。
どこかで目にしたことがあるかもしれませんが、なかなか強烈だと思いませんか?この【毒親】という表現。まず、毒親とは一体何なのか?
読んで字のごとく
<子供の成長に悪影響を与える親>
のことです。
どんな親も子供の幸せを願い、“◯◯のように育ってほしい”“◯◯のようにはならないでほしい”と、正解のない子育てに日々奮闘中だと思いますし、実際私もその真っ只中にいるわけです。
この毒親、いくつかのタイプに分かれます。
●無関心・無視タイプ 仕事第一主義、自分第一(誤解してほしくないのは、自分を愛し第一に考えることそのものは絶対悪というわけではない)。子供の要求や願望に関心がなく、その気持ちに寄り添おうとしない。 ●病的タイプ 思い込みや妄想、認知の偏りからパーソナリティーに問題を抱えている。 ●過干渉・やさしい虐待タイプ 過保護という見方もできる。子供の行動に何でも先回りし、いちいち口を出し、子供に『こうすべき』と指示、命令、自分の思い通りの方向へ向かわせようとする。転ばぬ先の杖とは言うが、転ぶかどうかもわかりもしないのに、『転ばないように折れない杖を持っときなさい、それも折れたら困るからより丈夫な杖をスペアで持ちない。万が一転んだ時のために消毒薬と絆創膏も持っときなさい』あるいは『転ばないためにそもそも家から出ないほうがいいよ』のようにオール指示をし自立を阻む。 ●アグレッシヴタイプ(高圧的支配) すぐに感情的になり暴言暴力、思い通りにならないことを力業(ちからわざ)で支配しようとする。過干渉タイプと似ているように見えるが、過干渉タイプが【心配・不安】が行き過ぎた結果の行動であるのに対し、アグレッシヴタイプは【思い通りにならない苛立ちや怒り】がベースになっている。
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次回はこうした毒親に育てられた場合、子供の心の発達にどのような影響を及ぼすのかを考えていきたいと思います。