メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
今回は他者にさまざまな感情が伝わり、影響を及ぼす
【情動感染】
についてお話しようと思います。
『感染』と聞くと、まるでウイルスや細菌のようですが、風邪以上に感染力が高いのが“感情”です。
ポジティブな感情も感染するのですが、ネガティブな感情、不安やストレスより怒りの感情のほうが感染しやすく広がりやすい特徴があります。怒りのエネルギーがどんな感情よりも強いことがわかります。
情動感染にはミラーニューロンが関係しています。以前ミラーリング効果の話が出ましたね。ミラーニューロンとは神経細胞で、それによって私たちは他者の感情に共感したり理解します。ほとんどの人が『アクビがうつる』という経験をしたことがあるのではないでしょうか。これもミラーニューロンの働きです。
激疲れの人がいると、自分の脳のミラーニューロンもその疲れを感知します。良くも悪くも優秀なミラー(鏡)ですよね。
イライラしている人の側にいると何だか落ち着かなくなったり、嫌な気分になったりしませんか?これもミラーニューロンの仕業です。怒りという感情が伝播しやすいということはSNSをやっている人はよくわかると思います。
これは社会生活にも大きく影響してきます。
常にイライラしている人の側にいるとイライラしてくるもので、上司がそうだとしたら、社内が張りつめてピリピリした空気になりませんか?おおらかで温和な人に囲まれていると、和やかで空気の流れも穏やかに感じ、居心地の良い空間になるはずです。
人は目に見えない感情に、いとも簡単に感染し影響を受け、生活の質や仕事のパフォーマンスにまで大きく関係してくるものだとおわかりいただけたと思います。
自分には関係ないことでイライラされ、無意識とはいえ間接的にでも八つ当たりなんてされた日には、イライラMAXになるのは当たり前です。
イライラモヤモヤを瞬時解消が一番良いのですが、
頭でわかっていても気持ちがついてこない
それが人間ですし、そんな器用なことは私にもできません。ただ心掛けていることはあります。
その日のイライラ その日のうちに
行き場のない感情は紙にひたすら書き出し、整理しにくい思考はマインドマップ(プサンのマインドマップ情報から引用)で視覚化します。
ここでポイントですが、マインドマップは何度も見返すものですが、怒りや強い感情に任せて書き殴ったいわば“毒気にあてられた物質”の紙は、グッシャグシャにして破り捨てましょう。なので、できれば記録として残ってしまう(消せばいいのですが、グッシャグシャに破り捨てるという行為も意味があるので)スマホやパソコンに毒を吐くのではなく、アナログですが【紙とペン】をオススメします。
嫌なことがあったら紙に書いて破り捨てる、これを習慣にするだけでずいぶん気持ちがラクになるので、ぜひやってみてください。
できれば穏やかで優しい時間をまとっていたいですよね、自分に関わる大切な人たちと自分自身のために。
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