メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
【会話泥棒】
ご存知でしょうか。
泥棒と付いていると何やら穏やかではありませんが、“物を盗み取る”という泥棒ではありません。
皆さんの周りにもいませんか?話をしていると、まだ話し終わっていないのに「聞いて聞いて私も〜」と話を被せてきたり、「私なんかさ・・・」「私だって・・・」と、自分の話に持っていってしまう人。
持っていってもすぐに話をしていた人にバトンを戻せばいいのですが、大概奪ったバトンは奪いっぱなしです。
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A:ちょうど出かけてる時に雨が降ってベランダの洗濯物が濡れたよ、最悪。 B:そうそう、いきなりの夕立だったよね。 A:買い物も中途半端、洗濯やり直しで散々!大丈夫だった? B:タッチの差で取り込めたから大丈夫だけど、雨で買い物に行きたくなくなっちゃった、洗剤買わきゃもうないのに・・・。 C:うちも洗い直しになっちゃった。午前中に買い物を済ませてたのが救いだったかな。洗剤切らすと困るよねー。
↑これは会話のキャッチボールが上手くできている状態。
A:ちょうど出かけてる時に雨が降ってベランダの洗濯物が濡れたよ、最悪。 B:そうそう、いきなりの夕立だったよね。 A:買い物も中途半端、洗濯やり直しで散々!大丈夫だった? B:タッチの差で取り込めたから大丈夫だけど、雨で買い物に行きたくなくなっちゃった、洗剤買わな・・・。 C:うちも洗い直しになっちゃった。ていうかさ、この前雨が降った時、うちの主人ったらさ〜・・・
↑これ、会話泥棒が混じってますが、誰が会話泥棒になってしまっているかわかりますか?二人で話している時はもちろん、数人で話をしていても無意識に平気で“自分の話”に持っていく人がいます。
話しを相槌を打ちながら聞くのは、聞いてもらう側にとっても心地好い会話を楽しめるものですが、話を被されたり途中から自分の話にすり替えて会話ごと自分の話したい流れに持っていってしまうこと、これはいけません。
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ここに発達障害が加わると・・・
ADHDなら、“雨”“買い物”“ベランダ”など会話に含まれる、自分が気になったキーワードから話したいことを抑え切れずに(衝動性)、話を被せてきたり、話さずにいられなくなり、結果会話泥棒になってしまうことも。
重複がある息子は、目に見える多動はないものの(脳内多動のみ)、ADHD衝動性も強いので、誰かと話しているとそれが電話でも、気になったキーワードに反応して口を挟んでくるので「人の話にいきなり割り込まないで」「話を被せてこないように」「いきなり自分の話始めない!」と口を酸っぱくして注意することの繰り返しです。地味に疲れます・・・。
誰でも話を遮られたり、いきなり割り込まれたり、最後まで話したいのに勝手に話題を変えられたらムッとするものです。電車移動をしていると、聞こうとしなくても自然と会話が耳に入ってきて、「あ、会話乗っ取られてる」と思うことがあります(笑)
行動観察がてら注意を向けていると、乗っ取られてしまった人が一瞬「え?」の後、ムッと表情に出したことにも気付かず話を続けているので、乗っ取られた人は相当面白くないだろうな〜と思います。
これが毎回続いたらどうなるでしょう?
「あの人と話しても何だか楽しくない」
「いつも自分の話ばっかり」
「人の話をまったく聞かない」
こう思われてしまうのです。
何故か嫌われてしまう人の中には、この【会話泥棒】が原因の人もいるので、今一度自分のコミュニケーションスタイルを振り返ってみるとよいかもしれません。
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