セクシャルマイノリティーへの理解を深める【1/3】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

個性的であることより協調性があることを幼少期より求められ、出る杭(個性的、少数派)は打たれやすく、異端(?)と思われると差別や偏見、排除の対象として弾かれやすいのが日本ではないか?と感じているのは私だけではないと思います。

今回は多様性を叫びながら、なかなか理解が進まないセクシャルマイノリティーについてお話しようと思います。

私の周りにはパートナーを始め、マイノリティーと言われる人も多く、当然セクシャルマイノリティーの友人も多くいます。LGBTQという表現が社会認知されてから随分経ちますが、言葉だけが先歩きして本当に理解できている人はひと握り、わかるようなわからないような・・・が現実ではないでしょうか。

今回から3回にわたり、性の多様性を理解する上で避けられないさまざまな【性自認】【性指向】についてお話したいと思います。

  • 身体的性と自認する性別が一致している。
  • 異性愛(男性×女性)。

をセクシャルマジョリティーと考えるならば、それ以外のすべてがセクシャルマイノリティーになります。

誰もが最初に思い浮かべるのが“同性愛”だと思いますが、本来、男女の関係なく同性愛者は“ゲイ”と呼ばれますが、わかりやすくするために女性の同性愛者を“レズビアン”、男性の同性愛者を“ゲイ”と呼んでいます。

LGBTQはレズビアンの『L』、Gはゲイの『G』です。Bはバイセクシャルの『B』、Tは身体的性と性自認が一致しないトランスジェンダー(トランスセクシャル)の『T』、Qはクエスチョニング、クィアの『Q』、となります。

間違って理解している人も多いようですが、バイセクシャル=異性とも同性とも“肉体関係を持てる人”、ではありません。肉体関係を伴わなくとも恋愛関係は成立するので、肉体関係云々は関係なく、異性も同性も“同じように恋愛対象になる人”のことをバイセクシャルと言います。

たまたま酔った勢いや好奇心から「あたし、女の子とエッチしちゃった!キャハ!」はバイセクシャルではありませんし、学生のノリで女子が「(同性の)友達とキスしちゃったもんね」も、バイセクシャルやレズビアンではありません。

なぜLGBTからLGBTQという表記になっていったかというと、

自分の性自認や性指向を決めたくない。
●まだ定まっていない。
●どのセクシャリティにも違和感がある。

・・・というクエスチョニングのQと、数多いセクシャルマイノリティーの総称として使われるクィアを追加したことによります。

実は以前、このクィアという表現はダイレクトに“変態”のような意味で差別的に使われていたのですが、多様性が叫ばれる中、近年は良い意味での開き直り(?)のように使われているようです。

▷性自認が女性で性指向が女性である人をレズビアン。
性自認が男性で性指向が男性である人をゲイ。
●性自認が女性(男性)で性指向が自分と異なる性の人をヘテロセクシャル←セクシャルマジョリティー。
身体的性が女性で性自認が男性である人をトランスジェンダーFTM(フィメール・トゥ・メール)。
身体的性が男性で性自認が女性である人をトランスジェンダーMTF(メール・トゥ・フィメール)。

となりますが、ややこしいことに、身体的性は男性<見た目が男性、中性っぽい、性別再適合手術(SRS)を受けていない、でも“その人の性自認が女性”で、それに加え、性指向が女性の場合、見た目が男性であってもレズビアン(MTFレズビアン)>になるのです。

性自認とは、

自分が自覚している性別(「私は男(女)である」ということ)

性指向とは、

性自認とは関係なく誰が性愛対象になっているか、

になります。間違いなくこんがらがるので、次回はそれらをわかりやすく整理してみます。

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