メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
読んで字の如く“家族として正常に機能していない家族”のことです。
機能不全家族の中で育つと、親から離れてもさまざまな場面で生きづらさを抱え、人間関係で困難さを持ち続ける人が少なくありません。
それは学業や対人関係、仕事や結婚生活、育児までその人の人生に深いトラウマを刻みつけるのです。
“親と離れたから自分らしく生きられる”
実はそう簡単なことではないのです。
本コラムでも何度か毒親や愛着について書いていますので、参照していただければと思います。
毒親〜前編:大きく4タイプ 毒親〜後編:子供は別人格の他者 生きづらさ/アタッチメント不全【1】 生きづらさ/アタッチメント不全【2】 生きづらさ/アタッチメント不全【3】愛着スタイル回避型
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具体的にどのような家庭が機能不全家族、毒親と言われるのか?
家庭内で身体的・心理的な虐待・ネグレクト(育児放棄)があるなどして、家族として機能を十分に果たしていないと考えられる家庭のことを指します。
より具体的には親が子供の尊厳を無視し、まるで自分の所有物かのように思いどおりにしようと暴言、暴力を振るうケースもみられます。
過干渉で子供に意思決定を任せず、親の考えでコントロールし支配しようとするケースでは、親子共依存関係にある特徴もあります。
親の気分次第で無視したり暴言を吐いたり、普段は無関心なのにやたら過干渉になったりと親子関係が不安定なので、家庭内はいつも緊張感が漂っています。
パートナーに対して威圧的/高圧的になる人や、反対に先回りして怒らせないように自分を押し殺す人もいます。
機能不全家族で育つと主に次の2つの特徴があるように思います。
1)他者と信頼関係に裏付けられた持続した人間関係を築けない。
2)自分の感情や気持ちを素直に表現できない。
パーソナリティ障害の境界性パーソナリティ障害にも共通します。
次回はより具体的な例を挙げながら、機能不全家族について考えていきます。
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