メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
【心理的安全性】
最近よく聞くようになりましたね。
今回は心理的安全性を組織という視点から考えてみます。
“心理的安全性”という言葉にどのようなイメージを持っていますか?
優しさや思いやりなど何となく心地良く耳障りが良いイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
組織だと“提案が通りやすい”、“皆が話をちゃんと聞いてくれる”あたりをイメージする人が多いと思います。
イメージ先行で組織における心理的安全性の本当の意味を誤解している人もいるようなので今回改めて話をしようと思います。
改めて聞きます。
あなたが考える心理的安全性とはどのようなものですか?
何でも肯定的に受け止めてくれる居心地の良い環境、風通しが良く、皆が仲良く気持ち良く仕事ができる環境・・・。
どちらも正しい認識ではありません。
確かに、“気持ち良く仕事ができる”ことは大切だと思いますが、会社(組織)は仲良しクラブではありません。
もっと言えば、みんなで仲良く仕事をすることが目的ではありません。
心理的安全性が高い組織とは、“他者と意見や考えが違う時でも、誰に忖度することなく率直に意見が述べられる場”と定義できます。
実際、組織にはさまざまな年齢のさまざまな立場の人がいます。
現実で考えてみましょう。
あなたがやる気はあってもまだキャリアも浅く若手の立場だとして、自分よりも遥かに年齢もキャリアも上の人に対し「それは良い判断ではないと思います。なぜならば~」と、何の躊躇もなく自分の考えを発言できるでしょうか。
仲の良い先輩、可愛がってくれている上司が相手ではなく、あなたに対し批判的な人が相手であったとしても。
また、あなたが逆の立場であった時にそれを言われて嫌な気持ちになったり、その場が居心地悪くなるようなことはありませんか?
抵抗なくナチュラルに他者の意見に耳を傾けることができますか。
このように、心理的安全性が高く、自分の考えを率直に発言できる場が誰にとってもいつでも居心地が良い場であるとは限らないのです。
むしろ、心理的安全性が高く誰もが率直な意見を交わしやすい場というのは、居心地が悪くなる可能性もある手厳しい場でもあるということです。
馴れ合いと対極にあると言ってもいいかもしれませんね。
反対意見を述べる時にこそ考えなくてはいけないのが、“アサーティブである”というとです。反対意見≠喧嘩なので、喧嘩を売るではありません(笑)
アサーションスキルを身につけている組織では意見のぶつかり合いがあってもヒヤヒヤせずに見ていられますが、アサーションスキルがないと一気に場が硬直し空気が凍りつく場面を見てきました。
心理的安全性を担保するために、組織全体でアサーションに取り組んでいくことも重要だと考えています。
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