厚かましい人がワンサカ

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

  • 友人がネイリストです。
  • 友人が美容師です。
  • 友人がフォトグラファーです。
  • 友人がエスティシャンです。
  • 友人が教師です。
  • 友人が医師です。
  • 友人が獣医です。
  • 優しいママ友がいます。
  • 友人がデザイナーです。

相手は友達なんだから、「ヒマな時でいいから、ちょっと髪切ってもらえる?」「肌荒れしてるし、デート前だから軽くフェイシャルマッサージしてもらえる?」「子供がわからないことがあるらしいから、ちょっと見てあげてくれない?」「インフルエンザワクチン打って」「ネイルの練習台になってあげるから安く(タダに)して」「痛み止めちょうだい」「狂犬病ワクチン、安くして」「時間外だけど診てもらえる?」「ついでにウチの子のお迎えもお願いしていい?」

あなたはそう思う人ですか?

「わざわざ予約して高いお金を払って美容院へ行くほどじゃない、ちょっとだし」と彼らの技術や時間を“無料”または“格安”で使おうとする人ではないですか?

彼らはプロなのです。

勉強して資格を取得し、自己研鑽を積んで商品として目に見えなくても、その技術を提供してお金をもらっているプロです。

友人から「時間がある時に前髪だけ切ってもらえない?」と言われた時に「じゃぁお店に来てね」とはなかなか言えずに「いいよ(ホントは気が進まないけど)」と言ってしまう人がほとんどではないでしょうか。

「前髪だけと言ってるし、時間がある時でいいって言ってるから今回は特別に」←これが心の声ではないでしょうか。

自分の利益(願望)のために他者(他者の仕事)を軽く見ています。

人の子ですから、お付き合いの深さや関係次第では快く「いいよ」なのですが、長くお付き合いのある信頼している友人はまずそんな厚かましいことは絶対に言いません。

この違いは“価値観”にあります。

「いいじゃん、そのくらい」という自分本位な価値観。頼まれた側が「いいよ、そのくらい友達なんだから気にしないで」と言うのは良くても、頼む側が言ってはいけない言葉です。

案外ザクザクいるのでビックリします。

息子に「悩んでる友達の話を聞いてもらうことはできる?」と聞かれ、「君の話ならいくらでも聞くし力になるけど、君の友達であってもメンタル・イデア・ラボを通して予約(要するに有料)してくれれば大丈夫だよ」と答える私は人でなしでしょうか。

わざわざその人だけのために時間を空け、事前準備して対応するのですから、当たり前だと思うのですが・・・。

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過剰なルッキズム

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

病院など一定の条件はありますが、“マスク必須!”がなくなり、アフターコロナに舵を切ってもう半年弱が経ちますね。と同時に、以前よりもルッキズムという言葉をよく聞くようになりました。

長く続いたマスク生活で、隠していた素顔(?)を他者に晒すことに抵抗を感じる人は、案外多いのかもしれませんね。

女性なら、メイクが適当でもマスクでバレない、目元さえどうにかしていれば後はマスクで隠せる!・・・とお手入れを怠っていたツケが回ってきて焦っている人もいるでしょう。

何も理由はそれだけではありません。

今はスマホで撮影した後に、さまざまな加工ができるアプリが多くあります。そのおかげでいくらでも自分の顔を理想に近づけるために、イジることができるようになりました。そのまま素の自分を加工せず(盛らず?)、画像をSNSなどに上げる潔い人はほぼいないように思えます。

実際、「え〜、そんなに盛ってないよ〜」と言いながら、目は二まわり大きく、肌は美白でツルツル、目の下にはクマもなく目袋プックリ、不自然な人中の短さ、どう見ても「自然の人間というより2.5次元?」みたいな画像をよく見かけます。

私はいくらよいスマホを使っていたとしても、画像加工に興味がないのに加え、そのスキルもありません。「どうせ会ったらバレるし」という考えがあるので盛ったことはありません。そもそもSNSをやっておらず、“盛った”画像を載せる場所も機会もないので加工する意味もありませんが(笑)

自己肯定感が低く自分自身を肯定的に受け入れられていないと、他者からどう見られているか、どう思われているのか?を過剰に気にしてしまいます。他者からの評価がなくては自分で自分を認めることができないのです。SNSで必死に『いいね!』の数を競い、『いいなー、羨ましい!』と羨んでもらうことで危うい足下を保っていられる承認欲求オバケとあまり変わりません。

美/醜の基準は百人百通りのはずなのに、揃いも揃って“目は大きく二重”、“目と目の間は狭く”、“鼻筋が通った鼻の穴が見えない鼻”、“顎は突き刺さりそうなほど尖らせて”、“肌に一点の曇りもなく”・・・と揃いも揃って加工アプリで同じように盛りまくった結果、美肌だし目も大きいし人中も短いけど・・・みんな似たり寄ったりで生身の人間らしくないバランスのオカシイ顔が並んでいます。いつもやり過ぎていると、整形を止められない整形依存のように、加工が止められなくなるみたいで、繰り返しているうちに“盛り盛り盛っても気付かない自分”になってしまいます。

見た目が大事ではない、とは言いません。

目の下のクマをなかったかのように加工、の前に寝不足にならないように質のよい睡眠を取ること、目を二まわり大きく見せる加工をする前に、肌を不自然なほどツルリン加工する前に、生活を見直し、肌のためによい食生活を心がけるなど、自分の“見た目”を気にする人ができることがあります。

そして何より大切なのは、人中の短さより“清潔感”ではないかと思うのです。盛りまくってるけどあまり歯を磨かない人、盛りまくってるけどバッグの中はグシャグシャの人、盛りまくってるけど肩にフケが乗ってる人、盛りまくってるけど目やにがついている人・・・。

何だかとても残念な気がしてなりません。自分をよく見せようと“盛る”のですから、盛りまくるその前に“盛る”土台にも目を向けてみてほしいと思う、今日この頃でした。

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組織内パワハラ【番外編】

メンタル・イデア・ラボ、AEのスミです。

今回は組織内パワハラ【番外編】として書きたいと思います。ここ数ヶ月の報道を見聞きしていて、ある言葉が自分の中で生まれました。ちょうど組織内パワハラについて本城が書いていたので、番外編としてついでに書いてみました。風刺として読んでいただければ幸いです。

それは、

ガバハラ

これは私の思いつきの言葉です。世の中でまだ流通していない言葉だと思います。略さずに正確に記すと、

ガバメントハラスメント

ガバメント、つまり政府です。政府による国民へのハラスメント、ということです。国は究極の組織であると考えた時、政府を構成している内閣は企業でいうところの経営陣、国民はさながら社員ということになると考えてみました(国民は有権者だから株主という見方も可能)。

国を“日本株式会社”とイメージしてみました(『日本株式会社』という言葉は昔よくメディアでも登場した言葉です。それを現代に蘇らせてみます)。

そうすると総理大臣は社長ということになり、他の閣僚諸氏は副社長、専務、常務という役員となります。与野党問わず国会議員はヒラの取締役または執行役員のような存在でしょうか。官僚は企業で言えば、現場の部長級の幹部。ざっくりとした例えですが(笑)

政府による国民へのハラスメント、と書きましたが、一体どういうことかというと、飽くまでも個人的見解ですが、

ガソリン税のトリガー条項を凍結したまま発動しない、日本経済団体連合会(経団連)や関西経済連合会というロビイストたちによる消費税増税の提言、防衛費増額のため法人税・たばこ税・所得税の増税、少子化対策として社会保険料の負担増案、物価高による電気・ガス料金高騰への補助金縮小、インボイス制度開始などなど。

一方で実質賃金は17ヶ月(1年半弱)連続の減少、また直近ではイスラエルとハマスの戦闘開始で、政府のチャーター便でイスラエルからドバイへ退避した邦人8名に3万円を請求。大阪・関西万博工事遅延のため、この工事に従事する労働者に限り、労働時間の上限を特別に撤廃し、残業させまくって開催に間に合わせようと言ってみたり。これなどはハラスメントを超えてブラックです。『蟹工船か!?』とツッコミを入れたくなるぐらいのブラック発言です。このご時世に平気でそんなことが言える神経が理解不能です。

これらを見聞きして、もはや政府による国民へのハラスメントではないか?と思ってしまうのです。1億総ガバハラ被害者・・・そんな言葉が脳裏をよぎります。

なんだかなぁ・・・、という言葉しか思い浮かびません。ふと日本を辞めたくなる気分になったりします・・・。社員はまだ退職して逃げるという手段が残っていますが、国民は日本株式会社という組織を辞めることはできません。しかし仮に辞められたとしても、海外の国の中にはブラック企業ならぬブラック国が存在するので、相対的にまだ日本のほうがマシかとも思えなくもないのですが・・・。

政権の支持率が発足以来最低と報道されるや、今度は減税という言葉が政府から出てきました。その途端、与党の口から時限的に消費税率を5%に、食料品の消費税率は0%に、というにわかには信じ難い発言まで飛び出る始末。6割の国民は今の政府与党にそんな減税などできるわけがないとして経済政策には期待していないようです。私もそんな大胆な減税が今の政府与党にできるとは到底思いません(笑|結局自民党の提言には減税項目は何一つ盛り込まれませんでした)。やる気もないくせにあからさまに減税を叫ぶなど、選挙目当てというのが見え見えで辟易します。今や選挙公約は投票してもらうための方便に過ぎず詐欺にすら感じています(そのくせ国際公約、要は米国との約束はがっちり守り、増税や何か負担させる時の口実に使われる)。

一方で国の税収は2022年より約10兆円増えて71兆円、その他、外国為替特別会計(外為特会)の含み益、年金運用益、日本銀行買付ETFの含み益などを合わせると税収以外で国は180兆円以上の利益を上げているそうです。どうりで海外へ気前よくスピーディーにポンポンポンポンとバラ撒けるわけですね、と言いたくもなります。

それでいて上記のように、国民へはスズメの涙程度の微々たる還元で済ませ、負担増ばかりのことをやろうと決め込んでいます。

こうしたことを受けて『私たち国民は、今まさに政府からハラスメントを受けている!』という視点で捉えると危機感を覚えます。そして国民は茹でガエル状態にあるとすら思えます。

このガバハラから逃れるためには選挙しかないのですが、悲しいかな衆議院解散は社長である総理大臣の専権事項であるため、国民から能動的具体的に動くことは叶わず、八方塞がりの逃げ場のない状態にあると思ってしまうのでした・・・これは究極のハラスメントかもしれない、はぁ〜〜・・・(ため息)。

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組織内パワハラ【2】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです

今回はパワハラから自分を守るために知っておきたい知識や対策についてお話しします。

大きく4つあります。

①過剰適応しない
ここでいう過剰適応とは自分を抑え込み、押し殺して相手や環境に必要以上に無理して合わせようとする状態の心理学用語です。

パワハラ(モラハラも)が常態化していくと、ほとんどのパワハラ被害者は無意識に過剰適応しています。自分の意見が言えない、自分より他者を(他者の気持ちを)優先しがち、理不尽で無理な要求にも応えてしまう(応えようとしてしまうも含む)、責任感が強すぎる傾向にある人は注意が必要です。

最初は何ともなくても、そもそも適応が“過ぎる”のが過剰ですから、メンタルには過大な負担がかかっています。ここぞという時に、自分を奮い立たせ頑張るのは構いませんが、毎日がここぞ状態で過剰適応して頑張り続けるのは、心身ともにとても苦しいものです。それは、ある意味不健康です。メンタルバランスを崩し、鬱になる可能性も高くなります。自分が過剰適応していないかをセルフチェックしてみるクセをつけましょう。

※過剰適応については、後日またお話ししようと思います。

②記録を録る
会社のコンプライアンス部門や外部機関に相談するにせよ、いざとなった時に診断書を取るためにも、“被害の証拠”となる記録が役に立ちます。日記のように記録しても構わないのですが、下記の項目を記録してほしいと思います。

○いつ
○どこで
○誰に
○どのようなことを言われたのか(されたのか)
○見ていた(聞いていた)人はいるのか

今はスマホもありますし、より鮮明に長時間録音できるボイスレコーダーもあるので、そのような物を活用し、言い逃れできないように証拠を記録しておきましょう。多くのパワハラは暴言など言葉でおこなわれることが多く、カタチとして残らないため、いかようにも言い逃れができるからです。どれだけ立場が上であっても、他者の尊厳を傷つけたり、人格を否定してよい免罪符にはなりません。
③アサーティブとは何かを知り、アサーションスキルを身につける
このアサーティブとは何かについては、過去のコラムを参照してください。
アサーション:自己表現
連載:アサーション【導入】
連載:アサーション【1】
連載:アサーション【2】
連載:アサーション【3】
連載:アサーション【4】
アサーションのさまざまな手法【1】
アサーションのさまざまな手法【2】
アサーションのさまざまな手法【3】
④第三者に相談する/第三者を交えて話し合う
組織の中でパワハラ被害に遭った場合、一人で立ち向かうのはお勧めできません。信頼できる同僚、先輩、上司はいませんか?会社にコンプライアンスを取り扱う部署はありませんか?
信頼できる人がいない、コンプライアンス部門がない場合は、自分の心身を守るために転職や異動など環境そのものを変える、あるいは外部の専門家のカウンセリングを受け、メンタルのダメージを少しでも緩和するなどし、一人で悩み、抱え込まない環境を用意することもよいかもしれません。根本的な解決にならなくとも、その方法を見い出すまでの対処法としては有効かもしれません。

パワハラ、モラハラ(DV)被害者になると、心は深く傷つき、疲れ果てています。鬱状態、希死念慮、フラッシュバック、トラウマによる社会不安や人間不信など、ハラスメントは大きな傷痕を残します。

その時は是非、迷わず専門家によるケアを受けてください。一人で我慢して抱え込んだり、一人で頑張って回復を目指さなくてよいのです。

あなたが これからも 一度きりの大切な人生を 歩むためにも。

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組織内パワハラ【1】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

パワハラとは直訳すれば、

『パワー(権力)をかさにハラスメント(迷惑)をかける』

ですが、迷惑などと軽い表現で済まされないことが多くあります。

一番の問題はパワハラをした側が「大したことじゃない」「大袈裟過ぎる」「間違ったことは言ってない(やってない)」「捉え方がおかしい」「精神的に弱過ぎる」と考えていることです。

「大したことじゃない/弱過ぎる」と思っていれば、自分の言動・行動に問題があるなど思いも及びませんし、ましては反省して行動・言動を見直そうなど1ミリも思いません。

だって、「自分は悪くない」ですから。

毎回待ち合わせに遅刻して他者を待たせる人は「そんなに待たせてない」「連絡はしたし」「自分ならそれくらい何とも思わない」「遅れてもちゃんと行くし」と他者の気持ちを考えず、自分本位な自分軸でしか考えていません。

パワハラ、モラハラの構図はまったく同じです。

「自分だったらそうは思わない」「自分ならそんなことはしない」・・・全部自分“だけ”軸です。

前回の“想像力”でお話ししたことでもあります。

厚生労働省は具体的にパワハラを、優越的な関係を利用し、労働者を虐待する行為として、次のように定義しています。

  • 身体的な攻撃
  • 精神的な攻撃
  • 人間関係の切り離し
  • 過大評価
  • 過小評価
  • 個の侵害

パワハラ・モラハラをはじめ、ハラスメントから自分を守るために知っておいてもらいたいことがあります。

次回はその対策を細かく見ていきましょう。

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心理学における想像力の弱さ/欠如とは

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

イマジネーションと言われても、妄想と想像の違いすらよくわかっていない困った人もいるので、改めて想像力を認知と絡めてお話ししたいと思います。

人が考える“想像”とは「もし免許取得したら〇〇なクルマに乗りたいな」「志望校に入ったらサークルに入って・・・」や「子供が生まれたら・・・」「結婚式は〇〇でドレスはこんなのがいいな」「誕生日プレゼント、何にしようかな」のように、自分軸で考えることが多いと思います。

心理を生業としている私たちが見ている想像力は少し違います。

私たちの見ている想像力の弱さや欠如とは、どれだけ先の見通しを立てられるのか?や、他者の気持ちをおしはかったり考えられるのか?という自分軸とは異なった意味になります。

誰でも「赤信号で渡るのは危険だ(今の青信号でも危険ですが)」と知っています。では、何故赤信号で渡るのは危険なのでしょうか?もちろん青信号で走行してきた車やバイクに衝突する可能性がある、ですが、それは結果、怪我をしたり最悪亡くなる可能性もある(危険)だからですよね。

一方、表面的な怪我(痛み)は比較的想像しやすくても、これが“心”が怪我をする、になると想像力の弱さや欠如が目立つようになります。

親しみを込めたつもりの「ホント、バカだよな」や「オマエは何もできないな」は心が切り刻まれないまでも擦り傷を負わせます。「ウザい!」も同じです。

勝手に親しみを込めたつもりで無神経な言葉を吐く人は、ぶつけられた人の心が擦り傷を負ってヒリヒリすることが想像できない想像力が足りないか、欠如した人ということになります。認知機能の弱さや認知の歪み、また知的ボーダーでもこの“想像力の弱さ(欠如)”が表れているケースがあります。

待ち合わせに毎回ビミョーに遅れてきて「謝ったから大丈夫」と思っている人は「私のために時間を作ってくれた」という相手への感謝がなく、「私だったら気にならないからきっと許してもらえる」と考えてしまう人で、それも自分軸でしか考えられていません。会いたいからこそ、自分の時間をやり繰りして待ち合わせをして会おうとします。体調や交通機関の遅延などどうしようもない時は仕方ありませんし、そこはお互いさまですが。

〇〇すること(しないこと)により、自分がどうなるのか?は想像しやすくても、他者がどのような影響を受けるのか?

他者軸の想像力が備わっていないと、他者と摩擦を起こしやすくなりますし、ただの無神経で失礼な人、人の気持ちがわからない人と言われることになります。

無人島で一人暮らしならば無問題ですけど(笑)

想像力の豊かさ、自分に当てはめて考えてみましょう。

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