メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
前回ざっくりとファシリテーターについてお話ししましたが、今回はもう少し踏み込んで具体的にファシリテーターの担う役割について書いていこうと思います。
よりイメージしやすいように、ここでは話し合いにおいてファシリテーターがおこなっていくことを考えます。
場作り→コミュニケーションスキル→合意形成
がファシリテーターの必須スキルです。
①雰囲気作りやそのチームがおこなっていく活動スキームを考え、決定します。 ②参加者が自由に意見や考えを出しやすい雰囲気作りをしながら、各々の発言を肯定的に受け止め、発言者が偏らないように目配りをします。 ③思いを言葉にするのが得意ではない人にも無理なく発言できるようにサポートしながら発言を促し、相互理解が深まるように全体を捉えます。 ④さまざまな意見や考えが出揃ったところで、議論を噛み合わせながら内容を整理し、論点を絞り込んでいきます。参加者全員が議論の全容を理解できているのか、把握していくことも大切になります。 ⑤合意に向け意見の取りまとめをし、より創造的なコンセンサスに向かいます。合意/納得が得られたら今回の活動をフィードバックし、気付きや学びを参加者全員で共有します。
場作りをするにあたり、ファシリテーターが意識しなくてはいけないのが、集まりの“目的”“目標”を明確にすることです。
と同時におこなうことに基本的なルールがあります。キツキツに設定する必要はありません。時間厳守、発言時間(3分以内など)、発言中は遮らない、など。
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次にコミュニケーションについてです。
信頼できる人だと思われなければ自己開示できないものです。そのためには参加者一人ひとりの話に興味を持ち、肯定的に聴く姿勢、“傾聴”スキルが必要になります。
資料から目を離さず発言している参加者と目線を交わさないファシリテーターを発言者は、それを眺めている他の参加者は『この人は自分の意見を尊重し、関心を持ち話を聞いてくれている』と感じるでしょうか。何のアクションもなく、目を合わせないのに『ああ、そのとおりですね、わかります』と言ったところで、意見を“受容”してもらえたと感じるでしょうか。
肯定的に受け止められていないと感じると、人は話をしたくなくなります。招かれざる客か?とアウェイ感でいっぱいになり、居心地が悪いと感じる参加者も出てくるでしょう。
すべての参加者に対し公平であることも信頼感に繋がります。顔見知りや知り合いにはフランクに笑顔で言葉多く話しかけるのに、苦手な人や初めての人に対する態度が違っては、信頼してもらうことはできません。
学生時代、贔屓する先生のことをどう思っていたのか思い出すと、よくわかるのではないでしょうか(笑)
長くなりましたので、次回は“信頼と受容”について掘り下げて終わりにしたいと思います。
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