組織内パワハラ【1】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

パワハラとは直訳すれば、

『パワー(権力)をかさにハラスメント(迷惑)をかける』

ですが、迷惑などと軽い表現で済まされないことが多くあります。

一番の問題はパワハラをした側が「大したことじゃない」「大袈裟過ぎる」「間違ったことは言ってない(やってない)」「捉え方がおかしい」「精神的に弱過ぎる」と考えていることです。

「大したことじゃない/弱過ぎる」と思っていれば、自分の言動・行動に問題があるなど思いも及びませんし、ましては反省して行動・言動を見直そうなど1ミリも思いません。

だって、「自分は悪くない」ですから。

毎回待ち合わせに遅刻して他者を待たせる人は「そんなに待たせてない」「連絡はしたし」「自分ならそれくらい何とも思わない」「遅れてもちゃんと行くし」と他者の気持ちを考えず、自分本位な自分軸でしか考えていません。

パワハラ、モラハラの構図はまったく同じです。

「自分だったらそうは思わない」「自分ならそんなことはしない」・・・全部自分“だけ”軸です。

前回の“想像力”でお話ししたことでもあります。

厚生労働省は具体的にパワハラを、優越的な関係を利用し、労働者を虐待する行為として、次のように定義しています。

  • 身体的な攻撃
  • 精神的な攻撃
  • 人間関係の切り離し
  • 過大評価
  • 過小評価
  • 個の侵害

パワハラ・モラハラをはじめ、ハラスメントから自分を守るために知っておいてもらいたいことがあります。

次回はその対策を細かく見ていきましょう。

<運営会社:Jiyuuku Inc.

他者の気遣いや無意識の厚意に感謝するという小さな当たり前の姿勢

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

感謝は強制されるものではなく内側から出る自発的な感情ですから、誰に対してもどんな時にも周りに平身低頭感謝しまくりましょう・・・なんてことはこれっぽっちも思いません。

ですが、他者の“厚意”からくる行動を当たり前に思い、感謝しないどころか自分が想像(勝手に期待?)していたとおりに他者が行動を起こさないと不満に感じ、文句を垂れたり酷いとぶちギレる人が増えたように思います。余裕の無さやイライラしやすいのはコロナのせいもあるのかもしれませんが、他者に攻撃的な気持ちを持ちやすいのはまたちょっと違う気がします。

例えば、余程いじわるな人でなければ、自分が先に乗り込んだエレベーターに後から人が乗ろうといているのにわざわざ【閉】ボタンを連打して扉に挟もうとはしないと思います(笑)でも『あ、乗ろうとしているんだな』と【開】ボタンを押すのは頼まれたわけでもなくても、挟まれないようにという“気遣い”“厚意”からくる行動です。

「乗ろうとしているんだから【開】ボタンを押しておくのは当たり前でしょ!」と考えたアナタは、それは「〜すべき」思考が混じるちょっと偏った考え方です。確かに扉を開けておくのはマナーかもしれませんが、やってもらって当たり前、やるべきこと、という決まり事ではありませんよね。

私でも自分が先に乗り込んだ時に階数ボタンの前に立っていれば当然【開】ボタンを押して待っていますし、奥に階数ボタンがないエレベーターでは「何階ですか?」と尋ねることもあります。毎回ではありませんが。

自分が逆の立場なら「3階お願いします/押してもらえますか?」とお願いします。恐らく多くの人はそうしているだろうと思います。

ここで偏った自分本位な考えを持つ人は、自分から「○階お願いします」と意思表示をしなくても「フツー何階に行くか聞くもんでしょ、階数ボタンに近いんだし」と考えます。そのような考えを持つ心理の共通として、〇〇すべき、という行き過ぎた白黒思考だったり、他者の価値観や思考を認めない自他境界の曖昧な人に多く見られるようです。あなたとまったく同じ考えや感情を持つ人は“いない”と考えましょう。

たまたま同じエレベーターに乗り合わせただけの真っ赤な他者で、明らかなエレベーター係(今時いる方が少ない)でもない一般人に、階数ボタンの前にいるというだけで、何故そこまで他者を気遣うことを“当たり前に求めるのか”です。飽くまでも任意の行為を無意識に義務の行為と勘違いしているか、日頃から他者を見下している愚か者です。

「ありがとうございます。」「助かります。」

毎回いちいち口にしなくていい場面でも、この気持ちは大切にしたいものです。

常々『ありがとう』『ごめんなさい』は人間関係をまろやかにする魔法の言葉だと思っていますが、『ありがとう』と言われて嫌な気持ちになる人はまずいません。

「(私のために)ありがとう」と伝えること、ありがとうと口に出さないまでも、ありがとうの気持ちを持つこと。相手との距離が近くなればなるほど忘れがちなことですが、何より大切なことではないでしょうか。

思っているだけでは伝わりません。どんなことも「言わなくてもわかる(わかってる)だろう」という考えは改めて、ニッコリ「ありがとう!」。

立場に関係なく気持ちいい人間関係のコツかもしれませんね。

<運営会社:Jiyuuku Inc.