メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
【錯覚】や【妄想】について2回目となる今回は、ランダムに詰め合わせで、心理的、脳科学の【錯覚】【法則】をお届けします。
ネタとして『あるある!』『へぇ、そんな現象に名前があったんだ』『初めて知った!』と前回のシミュラクラ現象のような感じで軽く楽しんでくれたら幸いです。
いきなりですが、
フレゴリ錯覚
という現象があります。ただこれは“錯覚”と付いていますが、正しくは
“誰を見ても、それが特定の人物に見えてしまう妄想”
です。また、初めて会う人を自分がよく知る人物と思い込んでしまうこともあります。
よく似た妄想にカプグラ症候群というものがあり、これは、身近な人(パートナーや家族、友人)が、瓜二つの他人に入れ替わっていると思い込んでしまう現象です。まるでSF映画のようですが、案外頻繁にあるのです。
フランスの精神科医ジョセフ・カプグラからカプグラ症候群と名付けられました。疑心暗鬼に囚われて毎日疲弊しそうですよね。
錯覚や妄想とは少し違いますが、社会生活を営む中で、私たちは無意識に多くの情報を選択し、処理しています。無意識を使った(そもそも“使った”という意識すらありませんが)判断は、膨大な情報を処理していく中で物事の判断を一瞬でおこなえるので、効率よく選択できる反面、不合理でメリットのない選択もしてしまうもので、この“不合理な選択”をすることを心理学では
認知バイアス
と言います。この認知バイアスとは人なら誰にでも当てはまるであろう(そうでない人もいますが)人間の特性とも言えます。わかりやすい認知バイアスをお話しします。
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【バーナム効果】 誰にでも当てはまるであろうことを、自分にだけ当てはまっていると錯覚してしまう。 →占いや血液型がその例で、人間が持つ“当たり前の特徴”を特定の人に当てはめ信じ込ませます。 ・あなたは神経質なところがありますね。 <誰にでも大雑把な部分と神経質な部分を持ち合わせています。その種類やレベルが違うだけです。> ・過去にとても辛い思いをしていますね。 <生きていれば楽しいことだけのわけがありません。> ・人に誤解されやすいようですね。 <誰にでも相性や認知、コミュニケーションのクセがありますし、そもそも誰が相手であっても他者なのですから、場面や相手によってはまったく誤解がないなんてあり得ません。>
【フレーミング効果】 意思決定をする時に、説明や質問のされ方で選択結果が変わる。 →本来の意味が同じでも、表現や状況の違いで心理的解釈が違ってくることで起こります。 ・死亡率10%と生存率90%では、死亡率10%と説明された病気を恐れる。 ・脂肪分5%カットのヨーグルトより、無脂肪分95%と表示していあるヨーグルトのほうがよく売れる。広告によく使われている手法かもしれません。
【ハロー効果】 他者や物の価値を一番目立つ特徴で決めようとする。 ・政治家だから人物的にも優れた人物に違いない。 ・Aさんは優しいから子供好きだろう。 ・Bさんは見た目が怖いから動物を虐待しそう。など。
【代表性バイアス/ステレオタイプ】 一般論だろうことから直感的に判断する。 ・値段が高いから、こちらが良いものだろう。 ・メガネをかけて大きなリュックを背負っているからオタクかも。など。
【バンドワゴン効果】 流行しているだけで、その流行しているものに価値があると思う。 ・行列ができている店は美味しい。 ・口コミ評価が高いから、いい商品だろう。など。
【アンカリング効果】 最初に印象が強かった数字が、その後の判断に影響する。ビジネストークでも使われる心理テクニックですね。 ・クルマを買う時に、最初に500万円と言っておき、徐々に安くしていく(お得に買えたと思わせられる)。 ・5,000円の値札が線で消されて1,000円になっている(良いものが安く買えたと思う)。など。
他にもたくさんありますが、今回はこれぐらいで(笑)
思い当たる法則はありましたか?
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