メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
【1】に続き、共依存の話になります。
共依存と自己愛、アダルトチルドレン(アタッチメント不全)には深い関係がありますが、自己愛やアタッチメントについては近いうちに書きたいと思います。
共依存に陥りやすい人の特徴の続きです。
●コミュニケーションスキルが低い →自分の意思を相手に伝えるスキルが低い、ノーと言えない、自分の行動・言動の責任を引き受けることができないのに、相手のせいにしたり(責任転嫁)批判する。 ●被害者意識が強い →相手のために何かしてあげたい気持ちは強いが、うまくいかない時に「私はあなたのためを思って云々・・・」と相手を責めがち。 ●自分と他者のパウンダリー(境界線)が明確でない →最後に境界線について説明〜パウンダリーという概念【1】に続きます。 ●忍耐力に欠ける →相手の言葉に過敏に反応して反射的に行動したり、必要以上に焦って取り越し苦労的な心配をする。 ●自罰的である →相手に問題がある時にも自分が悪いのではないか?と過剰に自分を責め、努力すれば相手が変わるのではないかと必死になる。 ●極端な思考 →黒/白、0/100思考で自分が正しければ絶対に相手が間違っている、相手が正しければ全部悪いのは自分のせいだと決めつけがちで、“ほどほど”のバランスが取れない。
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これから先は共依存の話を離れ、パウンダリー(境界線)【1】へと続きます。
これは人間関係において疲れやすかったり、ストレスフルになりやすいHSPやASDの人に気付いてもらいたい概念です。
図を見ながら考えてみます。
これはパーソナルスペースという概念です。
そして境界線には、
このように個人を取り巻くパウンダリー(境界線)には幾つも種類があるのがわかります。
また境界線にはパターンがあります。
●境界線がない →自分の気持ちや感情など自分で守れず、他者から踏み込まれ過ぎて疲れたり傷ついたりしてしまう。また、他者の境界線もわからないので、踏み込み過ぎて嫌がられたり傷つけてしまう。 ●境界線がハードルになっている →他者を近づけず、自ら他者に近づくこともしないので、本人が孤独を感じていても周囲から孤立しやすい。自分の中だけで怒りや傷つきを抱え込み、感情のやり場がなく発散することができない。 ●柔軟性のある理想的な境界線 →自分の気持ちや感情、その時の状況や相手により自由に境界線も変えられる。しなやかな強さがあるので、疲れたり傷ついても回復力(レジリエンス)があり、自分も他者も大切にしたアサーティブなコミュニケーションを取ることができる。 ●混在した境界線 →ほとんどの人は上記3つの境界線を組み合わせて持っており、自分の気持ちや感情、状況、他者との関係で無意識に境界線を使い分けている。
パウンダリーという概念【2】では、例を挙げながら境界線の種類の説明、なぜ境界線が大切なのか、境界線を守られていない時の要注意サイン/境界線を守る方法についてお話します。
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