メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
今回は自分を知る(自己分析)のひとつの手段として、誰でも簡単にできるエゴグラムについてお話します。
性格は親から受け継いだ気質、育った環境、積み重ねてきた経験など、さまざまな要素で作り上げられています。エゴグラムでは、性格は【親の自分(P)】【大人の自分(A)】【子供の自分(C)】の3つを柱に、それをさらに【5つの私】に分けた性格から成り立っていると考えます。
エゴグラムを活用することで、今の自分の心の働きを客観的に知り、より良い望む方向へ自分を変えていくことができます。
- CP:批判的な親
- NP:養護的な親
- A:合理的な大人
- FC:自由な子供
- AC:従順な子供
という分類に分けて各10問に、はい(○)、どちらでもない(△)、いいえ(×)で答え、○=2点、△=1点、×=0点で計算し、下のグラフに書き込みます。
それでは質問です。
<CP> ①何事もきちんとしないと気が済まないほうだ。 ②人が間違ったことをした時に、なかなか許せない。 ③自分は責任感が強いと思う。 ④自分の考えや意見を譲らないで、最後まで主張し押し通そうとする。 ⑤礼儀作法やルールに厳しい。 ⑥何事もやり始めたら最後までやり切らないと気が済まない。 ⑦上の人からの指示や意見には従う。 ⑧「〜しなくてはいけない」「〜すべき」という言い方をよくする。 ⑨時間やお金にルーズだと許せない。 ⑩自分が親になったら子供を厳しく育てると思う。
<NP> ①人から道を聞かれたら親切に教える。 ②人を褒めることがよくある。 ③人の世話をしたり面倒をみるのが好き。 ④人の短所より長所を見るようにしている。 ⑤気落ちしている人がいたら、慰めたり元気づけようとする。 ⑥人のために何かをすることが好き。 ⑦頼まれたり助けを求められたら断れず引き受ける。 ⑧失敗した人がいても、からかったり責めたりせず許せる。 ⑨自分より弱者に対し、思いやりを持ち優しく接する。 ⑩困っている人には積極的に助ける。
<A> ①いろいろな本を読む。 ②上手くいかないことがあってもイライラしたりカッとしない。 ③何かを決める時には人の意見も聞く。 ④初めてのことに取り組む時にはよく調べる。 ⑤何かをする場合、自分にとって損得をよく考える。 ⑥わからないことや知らないことがあると、人に聞いたり相談できる。 ⑦体調が悪い時に無理をしないよう気をつけられる。 ⑧感情的にならず他者と冷静に話し合いができる。 ⑨仕事や勉強をテキパキ片付けていくほうだ。 ⑩迷信や占いは絶対に信じない。
<FC> ①楽しいことやオシャレが好き。 ②騒いだりはしゃいだりすることが好き。 ③「わぁ」「すごいね!」などの感嘆詞をよく使う。 ④言いたいことは遠慮なく言う。 ⑤嬉しい、悲しい時などに表情や動作で自由に表現する。 ⑥欲しいものは手に入れないと気が済まない。 ⑦誰とでもすぐに打ち解け話ができる。 ⑧絵を描いたり歌ったり、自分を表現することが好き。 ⑨嫌なことは、はっきり嫌と言う。 ⑩人の好き嫌いは、あまりないほうだ。
<AC> ①人の顔色や行動を気にする。 ②自分の気持ちを抑えてしまう。 ③劣等感が強い。 ④頼まれてもすぐにやらず、引き延ばす癖がある。 ⑤人からよく思われようと無理をすることがある。 ⑥他者の言うことに影響されやすい。 ⑦憂鬱な気持ちになることが多い。 ⑧消極的で遠慮がち、引っ込み思案である。 ⑨他者の機嫌を取ろうとすることがある。 ⑩内心不満があっても、表面では満足しているように振る舞う。
以上です。
グラフに書き込み、高いところ、低いところに目を向けてみましょう。
最も高いところは『あなたらしさ』に繋がっている部分ですので、そこを変えるのは無理があります。低い部分を高めることで全体のバランスが良くなります。
ここでわかりやすくそれぞれが持つ長所、短所をみてみましょう。
<CP> 長所:責任感が強い、ルールやマナーを守る。 短所:批判的、偏見や思い込みが強い。
<NP> 長所:面倒見がよい、親切。 短所:お節介、甘やかす。
<A> 長所:合理的、計画性がある。 短所:機械的、人間味に欠ける。
<PC> 長所:元気がある、明るい、ユーモアがある、人懐っこい。 短所:自己中心的、感情的、ワガママ。
<AC> 長所:協調性がある、慎重。 短所:依存的、本心がわからない。
低い部分を高めようとする時、自分の中に、ある種の“抵抗”を感じるはずです。変化を妨げようとするのは、ほとんどの場合、一番高い部分です。そのジレンマが生まれるのは自然なことだと理解し、無理のない範囲で取り組んでいくことが大切です。
後篇では、それぞれを伸ばすために心掛けたい言動についてお話します。
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