メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
以前コラムで“認知”とはその人が持つ物事に対する捉え方/考え方という話をしたので覚えている人もいると思います。
※2020.10.25コラム 2020.10.30コラム 2020.11.5コラム
また、“思考”とはその人が認識した物事についての解釈であり、【自動思考】とは無意識に自動的に頭に浮かぶ思考を言います。
認知(自動)思考に反映され、感情(自動)思考により引き起こされます。←一瞬のことなので気づかないかもしれませんが、誰もが思考する前に感情は先立っています。
そして、“感情は認知を変えれば変化する”←これがさまざまな認知療法のベースになっています。
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今回は誰にでもある自動思考について、ちょっと深掘りしていきましょう。
思考が感情を生み出すという話はしました。
自動思考は勝手に自動的に頭に浮かび思考してしまうので、その人自身が意識することができません。
(自動)思考がどのように感情を生み出すのか簡単な例を挙げてみます。
(現状/状況の把握 A) 今回も社内試験に合格しなかった。 ↓ (頭に浮かぶ自動思考 B) 同期は全員試験に合格しているのに、自分は足を引っ張っててダメな人間だ。きっとみんな無能だと思っているに違いない。 ↓ (そこから生まれる感情 C) 絶望感と疎外感など。
実際は、
(A)現実の状況把握をすると、その解釈を脳が自動的におこなう。
(B)解釈した内容が思考として頭に浮かぶ。
思考の結果、
(C)さまざまな感情が想起される。
タバコをポイ捨てする人を見た。→やはり喫煙者は非常識だ!→腹が立つ/嫌悪する。
こんな感じでしょうか。
認知はその人自身の育ってきた環境や関わってきた人たちにより、生まれたその人自身の価値観や考え方が強く影響しますから、多少乱暴ですが限りなく平たく考えると、
認知=自動思考
と言えるかもしれませんね。
次回は認知再構成法についてお話しします。
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