メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
共依存の根底にあるのは愛情ではありません。
いきなりですが、これはとても錯覚しやすいのですが、そこにあるのは“支配”であり、互いに互いを病的に縛りつけ合う、愛情とは似ても似つかない歪んだ関係です。
今回から2回連続で【共依存】についてお話していこうと思います。
自分で共依存と気付くのは難しいものですが、話を聞かされる周りにいる人間には、その異様さから違和感を感じることもあるようです。
共依存とは一見すると親身になっているように映るので、薬物やアルコール、ギャンブル依存のように誰が見ても問題だと思われない危険な側面を持ちます。
共依存に陥る人には特徴があります。
【共依存に陥りやすい人の特徴】 ●自分を犠牲にして(時間・お金・体力・精神力)相手の世話をしたり助けようとする。 無意識のうちに相手にとって自分が必要な人間であると思ってもらいたかったり、感謝されるなどの見返り(報酬)を期待している。自分がいなければ相手はダメになる、やってはいけない、と側にいることで自分の価値を見出そうとする。 ●相手の考え方や行動を変えようとコントロールする。 なだめたり怒ったり無責任なアドバイスをしたりすることで、相手を操作したり変えようとする。 ●常に問題を抱えている人の側にいたり、そのような人間関係に身を置きやすい。 何かと問題を抱えている人の側にいたがり、何も問題を抱える人が周りにいないと空しく感じたり、無意識に「誰かを助けたい」という焦燥感に襲われる。 ●相手の気持ちや感情に過敏に反応し、先走りして気を遣う。 相手の顔色ばかり伺い、相手の気持ちを読み取り(読み取り間違えも多々)、どうすれば、どう言えばいいのか先回りして不安になったり心配する。 ●見捨てられ不安が強く、他者への依存心も強く自分に自信がない。 一人でいると不安で誰か相手が必要になり、相手がいても自分に自信がないので見捨てられるのではないか、と常に不安を持っている。 ●視野が狭く考え方に偏りがある。 特定の相手が気になるとそのことで頭がいっぱいになり、他のことが考えられなくなる、「〜べき」思考が強い。
個人間でのことをイメージして列挙しましたが、企業と個人における上司と部下、同僚同士、先輩と後輩の間でも言える部分があります。自分と会社の関係が歪んだ関係ではないか、点検する参考にしてみてもいいかもしれません。
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