メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
前回の続きとなります。【2】ではサポートする側が心がけてもらいたいことについてお話しします。
大きく5点あります。早速見ていきます。
①まずは、焦らずゆっくり休養できる環境を整えましょう。 周りの人が焦ると本人にも焦りが出てしまうので、本人のペースを尊重してください。また、本人に焦りが見られたら上手くブレーキをかけて、無理をさせないことも大切です。 ②休養できる環境とは、普段本人がやっている家事などを代行することも含まれます。 負担を減らす、と考えるとわかりやすいかもしれません。 ③励まさない、無理に勧めないことも大事になります。 本人が望まないのに「気晴らしに」と連れ出そうとしてみたり(「気分が良ければ散歩に行ってみる?」程度は良いと思いますが、「気晴らしに映画に行こうよ」という誘い方は感心しません。)気分が乗らないことをさせようとするのは止めましょう。 ④踏み込み過ぎず適度な距離感で精神的にサポートしましょう。 話したくないのに「話せばラクになるから」と無理に話させないようにし、「話したいことがあればいつでも聴くから遠慮なく言ってね」と声がけをして見守ってください。 ⑤鬱状態にあると「死にたい」という言葉が出る時もあります。 「そんなこと言ってはダメだ」「死んじゃいけない」「死んでも解決しないよ」などと否定するのではなく、本人にとって“死ぬほど辛い”気持ちに寄り添い、「そっかぁ、死にたくなるくらい辛いんだね」と否定も肯定もせず、そのまま受け取ってください。④のように「辛くてたまらない時に吐き出せばラクになることもあるから、いつでも聴くからね」と伝えてください。あまりしつこく伝えると、かなり負担になるのでサラッと伝えておけばいいと思います。
鬱状態の治療は長期に渡ります。サポートする側が参ってしまい一緒に煮詰まってしまわないよう、それこそ気晴らしや自分の時間をしっかり確保することも大切なことだと考えています。
自分に余裕がまったくない時は、支える側もしんどくなってしまいますから、共倒れにならないよう、フラットな気持ちを持てるよう心がけましょう。
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