メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。
LGBTQのLGBは、“性的指向”の三要素であり、トランスジェンダーやトランスセクシャルの『T』は“性自認”により決定されるものです。
改めて整理してみましょう。
- 性的指向→どんな性別の人を好きになるか。
- 性自認→自分の性をどう認識しているか。
マジョリティーでは、性自認(気持ち/心の性)が女性の場合、身体の性も女性。性自認が男性の場合、身体の性も男性と言われています。
上記が一致していても、
性的指向(性的対象)がマジョリティーではない、または、身体の性と性自認(心の性)が一致せず違和感を持つ人がLGBTに該当します。
この先なるべくわかりやすく、私が自分(女性)とパートナー(男性)を例にさまざまなパターンを考えてみましょう。現実の私とパートナーは次のようになります。
【私】身体:女性/性自認:女性 ▷性指向:女性・男性→両性なのでバイセクシャルということでセクシャルマイノリティー。 ※これが、男性/女性だけでなくトランスセクシャルやトランスジェンダー、Xジェンダーなど、まだまだある性自認の人たちすべてが性指向となる人のことを“全人愛”<バンセクシャル>と呼びます。
【パートナー】身体:男性/性自認:男性 ▷性指向:女性→セクシャルマジョリティー。 ※医学的性別(身体の性)、性自認が一致していることをシスジェンダーと呼び、異性愛者をヘテロセクシャルと呼び、これが一般的にセクシャルマジョリティーと言われていて、パートナーはそのまんまセクシャルマジョリティーですね。
それではさまざまなパターンを例として列挙してみます。
【私】身体:女性/性自認:男性 【パートナー】身体:男性/性自認:男性 ▷私の身体の性が女性でも、性自認が男性でパートナーが性自認・身体共に男性の場合、私は“男性として男性が好き”なので『ゲイ』になります。 一般的な男女のカップルに見えても、実はゲイカップル、ということになります。
【私】身体:女性/性自認:女性 【パートナー】身体:男性/性自認:女性 ▷パートナーの身体が男性であっても、性自認が女性で性指向も女性の場合、身体・性自認共に女性である私を好きなのでレズビアンになります。 一般的な男女のカップルに見えても、実はレズビアンカップル、ということになります。
大丈夫ですか?こんがらがってませんか?
また、身体の性が私(女性)、パートナー(男性)であっても、私たちの性自認が私(男性)、パートナー(女性)である場合、FTMヘテロセクシャルが私で、MTFヘテロセクシャルがパートナーということになります。
※FTM:フィメール・トゥ・メールの略(女性の身体でありながら性自認は男性)
※MTF:メール・トゥ・フィメールの略(男性の身体でありながら性自認は女性)
図で表すと以下のようになります。
一度パートナーに聞いたことがあります。「黙っててごめん。私、見た目は女だけど、実は心は男で、男として男のあなたが好きなんだ、って言ったらどうする?」と。
こんがらがっていました(笑)その後に「ゲイやレズビアンは当然認めてるけど、自分事となるとオレはノンケ(ヘテロセクシャル)だから、パートナーには身体はもちろん、性自認も女性の人に、オレのことは男性として愛してほしい・・・かな」ということでした。
最終回となる次回は、さまざまな性自認、性指向ということでLGBTQの『Q』部分についてお話しようと思います。
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