全3回:『なぜできないんだろう?』の正体 ①

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

今回は職場などで感じる『困った・・・』を3回に渡って書こうと思います。

職場であなたの周り、あるいはあなた自身、こんな困った感はありませんか?

言われたこと“だけ”しかできない。
→ 例)コピーをお願いしたら(されたら)コピーする“だけ”。順番を揃えたりクリップする配慮はない。ひどい時は報告すら忘れる。

報・連・相がなく、自分勝手に進めてしまい、間違いがあって指摘しても認めない。謝れない、他者のせいにする。

定時を頑なに守ろうとし、周りの同僚などの仕事進捗状況を見て言葉をかけたりしない。

電話を受けながらメモが取れない。

何度も同じ注意をしてもまったく直らない。

融通が利かず気分変調が激しい。

無礼不躾な態度や言動をして取引先や上司を怒らせる。

決めつけが多く、話をすると不快な気分になる。

冗談がまったく通じない。

ざわついた中で会話が聞き取れない。

話している言葉を言葉として認識できても意味がわからない。

自分のやり方を曲げず、変化や新しいやり方を取り入れない。

これらは一括りに性格や性分、場合によっては無能と思われがちですが、ひょっとしたら『大人の発達障害』かもしれません。

見えない脳の発達の偏りや認知の違いから、自身や周りの人たちにさまざまな困り感が現れてしまう発達障害。

次回はその中でもADHDとASD<自閉症スペクトラム(アスペルガー)>にフォーカスし、なぜそのようなことが起こるのかと、その対処例を書いていきたいと思います。

はじめまして。

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

長く臨床に携わった経験を活かしたいと今回メンタル・イデア・ラボを立ち上げました。

Mental Idea Lab.と書きますが、Ideaは英語のアイデアではなく、見えない“ココロ”の内面に目を向け、自己と向き合うというギリシャ語が語源になっています。

カタチとして見えなくても、ココロは確かに存在します。では、ココロは一体どこに存在するのでしょうか。

頭の中? 胸の中?

失恋したり、可愛いペットが死んでしまったりなど、苦しい時に「胸が痛い」とは言っても「頭が痛い」とは言いませんよね。

そう、確かにココロの存在を実感していても、目で見ることも実際に触れることもできない謎だらけの不思議な存在、それがココロです。

【心の在処(ありか)】を求め、私は臨床心理士になりました。思考が感情や気持ちを作り出すことに興味を持ち、認知心理学を学び臨床に活かしてきました。

職場などで上手く人と関われない、パートナーとすれ違いばかり起こる、子供と上手くコミュニケーションが取れない、なぜか嫌われてしまう・・・。

これからこのブログで認知が引き起こすコミュニケーションのズレをはじめ、日常的な事柄を心理学の面からコラムを書いていこうと思います。